サマーリーグ2025参加選手募集中

サマーリーグ体験記:工藤佑太選手

2020年サマーリーグにアジアンブリーズから唯一参加した「工藤佑太」選手にウィスコンシンステートリーグ所属のグレーターグリーンベイブルーリボンズでの経験をまとめてもらいました。

目次

体験記

今回、ウィスコンシンステートリーグのGreater Green Bay Blue Ribbonsで2ヶ月間プレーしてきました。
現在、日本では野球に限らず様々なスポーツを普段通り行うことができなくなったり、新しい生活様式への対応が求められたりする中で、そのようなことをほとんど気にする必要がない環境へ送り出していただきました。
色川さんをはじめとしたアジアンブリーズの方々には本当に感謝しています。

チーム上位の成績を残す

チームとしては2ヶ月間で50試合行い、個人としては42試合出場しました。出場した試合ではすべてフルで出してもらい、多くのプレイ機会を得ることができました。
試合の基本的なスタイルは、平日に試合がある場合は夜の7時半から9イニング、土日はだいたいダブルヘッダーで昼頃から7イニングずつ行います。

私は主に1番ライトで試合に出ていました。出塁率、盗塁数を買われての起用でした。
監督のルークは自分から積極的に技術指導するタイプではありませんが、本当に選手をよく見ています。
選手一人一人の良さが活きるオーダーを考えています。
しかし、日本では打ったことのない打順だったので多少の戸惑いはありました。
なので、考えることはシンプルにして2つに絞りました。自分のスイングを貫くこと、塁に出るための選択をすることです。
それらを実行できたことが功を奏して様々な成績でチーム上位の記録を残すことができました。

大変だったこと

基本的には良いことばかりでしたが辛かったこともありました。
2か月で50試合行う過密スケジュールなので打撃の修正が追い付かなかったり、体のコンディションをベストに持っていけなかったりする時期がありました。ただ、どのような練習をすればそのような状況を打破できるのか自分なりに答えを見つけることができたので、今後の野球人生に生かしていこうと思います。
また、この時期にアジアンブリーズのメンバーが相談に乗ってくれたことも私の中では大きかったです。

日本人としての注目度

このリーグは日本人に対する関心が非常に高いなと感じました。
自分が所属しているチームのみに限らず、他のチームの選手も日本語を勉強して話しかけてくれたり、ファンの人たちも日本語を調べて「がんばれ」と声をかけたりしてくれました。互いの国の文化や野球の練習スタイル、職業(労働時間や給料)について教え合ったのも良い思い出です。

また、地元紙に取材していただき、新聞に掲載してもらったことが非常にうれしかったです。「あの記事見たよ」と言って話しかけてくれるに人もいたので、そこから話が広がってコミュニケーションを取ることができたことも良い思い出です。

サマーリーグ参加を考えている選手へ

個人的にウィスコンシンステートリーグは非常におすすめです。試合数が多く十分に野球に打ち込める環境があり、衣食住も整っていました。人種差別をほとんど感じることもなく、生活しやすかった印象です。
選手のレベルもピンキリではありますが、良い選手にたくさん出会えました。独立リーグでのプレイ経験者も何人かいました。
そのような選手のプレイを間近で見られたのは良い勉強になりました。

ただ、ほぼ毎日試合なので毎試合挑戦心や向上心、課題と向き合う精神力を持ち続ける自信がない人にはおすすめできません。おそらく、精神的にも体力的にもかなり辛い経験になってしまうと思います。
めちゃくちゃ野球が好きで試合を通して上手くなりたい人は是非挑戦してみてください。

最後に、今回の挑戦でたくさんの人と出会い、アメリカの野球、生活、文化を学び、人としても野球人としても成長を実感することができました。そして、更に野球が好きになりました。

今回私をサポートしてくださったすべての方に感謝します。ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。
私はこの経験を活かしてまだまだ挑戦、成長を続けていきます。

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