2026年北米サマーリーグもシーズンが終了しました。今回は、アメリカ・ミズーリ州セントジョセフを拠点とするセントジョセフ・マスタングス、そしてシーズン途中からアメリカ・ウィスコンシン州ラクロスを拠点とするラクロス・ロガーズでプレーした竹川 葉流選手に、戦いを通して現地で感じたこと、今の思いを伺いました。
- 4年ぶりの硬式野球で挑んだ北米での夏を振り返って、特に成果を感じたことや次のステップに活かしたい学びは何ですか?
-
結果的に、本当に来て良かったと思っています。野球選手としてアップグレードできた夏だったと思います。硬式球で実戦をするのは高校3年生以来で、約4年ぶりでした。最初は相手打者の強さなども覚悟していましたが、最初の数試合はある程度抑えることができました。ただ、3試合目くらいでしっかり打たれて、そこからはキャッチャーとのコミュニケーションや配球について、より考えるようになりました。その日の自分の状態を見ながら、「今日はこのボールが良い」「今日はこれは使いづらい」ということもキャッチャーと話し合って、少しずつ立て直していきました。レベルの高い選手たちと実戦を重ねる中で、ここに来なければ得られなかったものがたくさんあったと思います。
- アメリカの打者と対戦したことで、投球の組み立てや配球の意識にはどのような変化がありましたか?
-
日本では、際どいボールをカットしたり、当てにいったりする打者も多いので、三振を取ることが難しいと感じることがあります。準硬式でプレーしていた時も、ストレートにスピードがあっても、うまく当てられてヒットになることがありました。一方でアメリカの打者は、基本的にしっかり振ってくる印象があります。カットするために振るというより、打ちにいった結果がファウルになるという感じです。その分、自分としては三振を取るための組み立てを作りやすい部分もありました。ただ、「アメリカの方が自分に合っている」というよりは、シーズンを通して相手の特徴に少しずつ適応できるようになったという感覚の方が強いです。
- ラクロス・ロガーズへの移籍を通じて感じた、さらに高いレベルの野球や環境とはどのようなものでしたか?
-
移籍してからは、チームのレベルも野球への取り組み方もかなり違うと感じました。バッティング練習を見ていても普通にホームランが何本も出ますし、投手陣についても投手コーチがいて、登板する選手ごとにアップを始める時間までしっかり決められていました。データも用意されていて、相手打者の情報を日本語に翻訳したものまで準備してもらいました。「期待している」と言ってもらえて、すごく丁寧に受け入れてもらったと思います。その分、登板するのは点差がない場面やセーブシチュエーションなど、信頼された場面が多かったです。プレッシャーはありましたが、そういう場面で投げられたことは投手として大きな経験になりました。
- プレーオフならではの緊張感の中でプレイした経験と、ファンからの声援がどのような力になったかを教えていただけますか?
-
プレーオフでは自分自身も緊張していました。登板直前にサインが変わって混乱したり、試合中に審判からフォームについて指摘されたりして、自分の投球だけに集中するのが難しい場面もありました。それでも、今までの経験や精神力でなんとか抑えることができました。また、すごく印象に残っているのがファンの存在です。チームとファンが一体になっていて、良いプレーが出れば本当に喜んでくれます。日本のアマチュア野球ではなかなか感じることのできない雰囲気でした。応援されていることで、自分も「この人たちのために頑張ろう」と思えましたし、一人で戦っているわけではないという感覚がありました。あの雰囲気の中でプレーできたことも、サマーリーグの大きな魅力だったと思います。
- 北米で得た経験や学びを胸に、日本のプロ野球という目標に向けてどのように挑んでいきたいですか?
-
第一の目標は変わらず、日本のプロ野球に入って活躍することです。帰国してからドラフトまでの期間で、自分にできることをしっかりやっていきたいと思っています。今回のサマーリーグでは、球速という部分だけを見れば自分が目標としていたところまで届かなかった部分もありますが、それ以外では投手としても、人間としても本当にたくさんのものを得ることができました。精神力やメンタリティなど、ここに来なければ経験できなかったことも多かったです。硬式球で実戦を重ね、最後にはさらにレベルの高いチームでプレーオフまで経験できたことを、これからの野球につなげていきたいです。

チーム成績
41試合25勝16敗(7球団中4位)セントジョセフ・マスタングス(レギュラーシーズン)
3試合1勝2敗 ラクロス・ロガーズ(プレーオフ)
個人成績(セントジョセフ・マスタングス)
| 試合数 | 8 |
| 先発数 | 5 |
| イニング数 | 32.2 |
| 勝敗セーブ | 4-0-1 |
| 防御率 | 4.41 |
| 奪三振数 | 42 |
| 与四死球 | 17 |
個人成績(ラクロス・ロガーズ)
| 試合数 | 3 |
| 先発数 | 0 |
| イニング数 | 8 |
| 勝敗数 | 0-0-1 |
| 防御率 | 2.25 |
| 奪三振数 | 8 |
| 与四死球 | 2 |
約4年ぶりとなる硬式球での実戦からスタートし、シーズン途中にはより高いレベルのノースウッズ・リーグでプレーオフ進出を決めていたラクロス・ロガーズへ移籍、そしてプレーオフの緊迫した場面まで経験した竹川選手。打者への対応やキャッチャーとのコミュニケーション、勝負どころで求められる精神力など、数字だけでは表せない多くの成長を手にした夏となりました。北米で得た経験を力に変え、次に見据えるのは日本のプロ野球という大きな目標。さらなる飛躍を目指す竹川 葉流選手の今後の活躍が楽しみです。
引き続き竹川 葉流選手への温かいご支援ご声援を宜しくお願い申し上げます!
応援メッセージはXで!
#アジアンブリーズ を忘れずに!
Changing Lives !!
Asian Breeze


