サマーリーグ体験記 – 濱盛力選手

2022年8月23日

皆さん、こんにちは！

2022年アメリカ🇺🇸サマーリーグの全日程終了に伴い、この夏の感想を伺いました。

第1弾はミズーリ州カンザスシティ近郊の St. Joseph Mustangs でプレーした濱盛力選手（投手）です！

サマーリーグシーズンを終えて: 優勝することができ最高のシーズンを送ることができました。人生で初めて、アメリカでプロ野球選手のようなシーズン(2ヶ月:約50試合)を戦い、日本ではできない貴重な経験ができました。
人生の中でも1番濃い夏を過ごすことができたと思います。
アメリカでの野球はどうでしたか？: 個人成績に関しては、想像以上の成績を残せることができ自分でも驚いています。アメリカに来る前まで、アメリカ人選手の方が日本人選手より単純にレベルが高いと思っていましたが、実際に一緒にプレーしたり対戦してみると日本人選手の可能性が大いにあると感じました。普通は、アメリカと日本の野球のレベルを数値などで比較しがちですが、アメリカと日本では内野の芝の有無や芝の深さなどそもそも球場の構造から違いがあり、アメリカと日本の野球は根本的に異なると感じました。つまり、個人成績が良かったのは自分の能力が高いと言うよりも、特性がただアメリカの野球にマッチしたのではないのかと思いました。
シーズンを過ごす中で、修正能力や順応力という点で成長することができました。毎日が試合で全体練習がほとんどなく練習自体が個人に委ねられている中、時間を自分のするべき事に十分注ぐことができ、自分の身体との相談や前回登板の反省などにしっかり向き合うことができたことが要因だと思います。そして、主体性や自己管理が必要とされるアメリカだからこそ、僕がマッチしたのだと感じます。
野球以外はどうでしたか？: 僕のホストファミリーはとても親切で、僕が心地よく生活し野球もするために様々な面から支えて頂きました。チームメイト監督コーチは、何もかも知らない僕に色んなことを教えてくれました。ホストファミリーとチームメイト監督コーチのサポートがあったおかげで、野球で結果も残すことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。
また、ホストファミリーにはMLB観戦やアメリカンフード・遊びなど、アメリカでしかできない経験をさせて頂きました。なかでも、MLB観戦は大谷翔平選手の試合を2回も観戦させてもらい、MLBの規模の違いを目の当たりにすることができました。
今後の目標について: 僕の大きな目標は「日本に新しいBASEBALLを築く」ことです。アメリカに来たのも、その為の経験として挑戦しました。
渡米前はシーズン終了して帰国後に自分で野球特化型ジムを作る為に動こうと考えていました。しかし今では、様々な人から話を聞いたりメッセージを頂いたりし、野球ができる若さの僕が様々な事に挑戦しそれを発信する事で、それを見た誰かが変わる・挑戦する「キッカケ」になれるのかなと思いました。
なので、今後の目標は、大きな目標の為にも僕以外の選手の可能性を最大限に活かす為にも、誰よりも多くの事に挑戦し経験することです。
これから海外を目指す選手に向けて: 成績を残せるか不安があると思いますが、大事なのは経験することです。言語から環境まで何もかも自分の常識が通用しない海外という場所で野球をすることが、何にも変え難い価値になります。経済的に可能なのであれば、来るべき場所だと思います。
他に何かあれば: 慣れは強い武器になり得るが、何かを失う原因にもなる。
これは僕がよく思うことで、慣れ親しんだ環境・現状だからこそ、知らないうちに何かを失ってしまいます。なので、僕は新しいことへの挑戦のような自分が全く通用しない経験は、自分を見つめ直すためにも大事なものだと思います。